近所やロードサイドなどでよく見かけるパチンコ店のバイトに興味がある人もいるでしょう。
ただパチンコバイトについて調べたり相談したりする際に、「やめたほうがいい」と言われた経験はありませんか。
パチンコバイトは世間的なイメージの悪さのほか、肉体労働やお客さんのクレームの多さなどネガティブに言われやすいです。
しかし時給の高さや仕事が簡単な点など、ポジティブな面も色々とあります。
パチンコバイトを始める際、良いところと悪いところの両方を知っていれば判断もしやすいです。
本記事では「パチンコバイトはやめたほうがいい」と言われる理由を、メリットや向いている人の特徴などとともに見ていきます。
パチンコバイトの仕事内容とは
パチンコバイトの仕事内容といえば、ホールでの接客や台の不具合への対応といったイメージがありますよね。
実際にパチンコバイトが携わる仕事は多岐に渡ります。具体的には以下の通りです。
- ホール内の巡回
- 台の不具合への対応
- 台の掃除
- トイレの清掃
- 他店の調査
- 開店前準備
- 開店前・閉店後の店内の掃除
- 交換カウンター業務
- ドル箱の交換や出玉の計測(古めの店舗のみ)
以上のように、パチンコ屋ではアルバイトであっても携わる仕事の内容は色々とあります。
ただ1つ1つはあまり難しいものではなく、何日か働く中で体が慣れていくものばかりです。
パチンコバイトはやめたほうがいい6つの理由
パチンコバイトには「仕事が覚えやすい」「時給が良い」といったイメージがあるものの、ネガティブに言われることもよくあります。
「パチンコバイトはやめたほうがいい」と言われる理由が以下の6つです。
肉体労働がきつい
まず肉体労働のきつさが挙げられます。
パチンコバイトは様々な仕事があるものの、基本的には立ったり動いたりすることが多いです。
特に開店中はホールを歩き回ったり、汚れている台の掃除をしたりします。また台で不具合が起きた時もすぐ駆け付けなければなりません。
加えて開店前や閉店後の掃除や、開店前にホールにある台を一通り見て回ることも重要な仕事です。
原則店舗の内外を動き回ることが多いため、体力がなければ務まりません。
耳を悪くしやすい
またパチンコバイト特有の理由として耳を悪くしやすい点も大きいです。営業中のパチンコ店のホールでは、常に大音量でBGMが流れ続けます。
しかもスタッフ同士もインカムと呼ばれる機械を使ってやり取りするのが一般的です。
イヤホンを通じて指示を受け取ったり、マイクで受け答えしたりします。
そしてインカムを使う際もうまくコミュニケーションできるように、音量を大きく設定しがちです。
店内の音やインカム利用が原因で聴力が落ちる場合もあります。
難しいお客さんもいる
さらに難しいお客さんがいることも理由の1つです。パチンコ店に通うお客さんの中には、うまく玉を稼げなくてイライラする人もいます。
そしていら立ちが募るあまり店員さんに絡んだり文句を言ったりするケースも多いです。
中には理不尽な要求や高圧的な態度が目立つお客さんもいるため、対応に追われて疲れ切ることもあります。
【女性は注意】ストーカー被害に遭う
女性でパチンコバイトをしようと思うのなら、ストーカーに遭うリスクも知っておくべきです。
問題のあるお客さんの中には女性店員に惚れるあまり、絡んだり付きまとったりする人もいます。
もし女性がパチンコ店でアルバイトする場合、ストーカーに遭うリスクや対策も考えた方が良いでしょう。
ネガティブに見る人もいる
パチンコバイトに対してネガティブな目線を向けてくる人もいます。
パチンコが原因でギャンブル依存症になった人や、大金を溶かした人もいる分、世間のパチンコに対するイメージは良くありません。
人によってはパチンコバイトを始めたものの、家族や友人の反対が原因で辞めるケースさえあります。
パチンコバイトを始める際、周りの反対があると応募に迷ったり、採用されても仕事に身が入らなかったりするでしょう。
パチンコ業界が衰退している
最後にパチンコ業界自体が衰退しているのも「やめたほうがいい」とされる理由です。
1990年代半ばには30兆円もの市場規模を誇ったパチンコ業界も、様々な規制や世間の風当たりなどが原因で市場規模や店舗数が減少しています。
パチンコ店に通うお客さんも以前に比べると減っており、店舗の経営にも悪影響を及ぼしているほどです。
業界が衰退する中でバイトとして働いても、何らかの原因で解雇されるリスクもあります。
先のことを考えていつ働けなくなるか分からないため、「やめたほうがいい」と言う人も多いです。
パチンコバイトを辞めた方の退職理由を4つ紹介
パチンコバイトを始めるか決める際、以前勤めていた方の退職理由も気になりますよね。
パチンコバイトが退職する理由でよくあるのが以下の4つです。
ホールでの肉体労働がきつかった
まずホールでの肉体労働のきつさがよく挙げられます。
パチンコ店でのホール業務は、基本的に立ちっぱなしである上に必要に応じて台の清掃や不具合対応をしなければなりません。
加えて休憩時間以外は椅子などに座れないため、シフトが終わる頃には体中が疲れ切ってしまいます。
お店によっては1日のうちにドル箱を何度も運ぶ場合もあり、より疲れやすいです。
特に1週間で多くのシフトに入っていると、体力面で疲れやすく辞めたい気持ちが強まります。
クレーム対応で疲れてしまった
またクレーム対応による疲れが原因で辞める方も多いです。
お客さんは基本的に自分の持ち金を増やす目的でパチンコ店に来店します。
しかし常に稼げるわけではないため、イライラしたり不機嫌になったりする人も少なくありません。中には店員相手に不満を爆発させる人もいます。
店員としてはお客さんのクレームに真摯に対応しなければなりません。
ただ暴言を吐かれるなど理不尽な目に遭う場合もあるため、ストレスが溜まって辞める方もいます。
周囲からの強い反対を受けた
パチンコバイト経験者の中には、周囲の反対で辞めた方も多いです。
パチンコ自体がギャンブルと思われている分、世間的に受けが良くありません。
反対する家族や友人としては、パチンコ店でのバイトでパチンコにハマったり、近所で悪い噂が立ったりすることを心配します。
バイトしている本人も反対を押し切れなくて辞める流れが多いです。
加えて将来の就職への悪影響を理由に心配される場合もあります。就職活動への影響を切り出されると、将来のことを悲観して辞めやすいです。
バイト先の人間関係になじめなかった
バイト先の人間関係になじめなくて辞める方もいます。
パチンコ店の店長・社員・他のバイトと仲良くできない場合、孤立感を感じて辞めがちです。
また店舗によっては派遣会社から送られてきたバイトもいます。派遣バイトがいる場合、給料の違いなどを理由に対立することも多いです。
派閥同士の対立が嫌になって辞める方もよくいます。
パチンコバイトの持つ5つのメリット
やめたほうがいい理由が色々とあるパチンコバイトも、一方でメリットも多いです。
パチンコバイトのメリットに以下の5点があります。
時給が非常に高い
まずパチンコバイトは数あるアルバイトでも時給が非常に高いです。『タウンワーク』によればパチンコバイトの時給は1,000~1,200円台とされています。
参考までにコンビニのバイトの場合、時給800~900円台のケースが多いです。コンビニバイトと比べても非常に優遇されていると言えるでしょう。
パチンコバイトの時給の高さは、人手が足りていないことが大きな原因です。
なるべく採用したアルバイトに長く働いてもらおうと、店舗側も高い時給を提示しています。
単純作業が多い
またパチンコバイトは単純作業が多い点もメリットです。
例えばホール業務の場合、巡回時の流れやマナー・汚れている台の掃除の方法・台の不具合への対応方法を覚えれば、無難に働けます。
加えて開店前・開店後の作業の流れやドル箱を運ぶ流れもマスターすれば問題ありません。数日ホールに立つだけで戦力となるでしょう。
一方カウンターに入る場合も、商品交換の流れ・接客方法・クレーム対応などを一通り身に付けるだけです。
難しい対応は社員が担当するため、比較的気軽に働けます。
一昔前よりも仕事が楽な店舗が多い
さらにパチンコ店は一昔前より仕事が楽な店舗が多いです。
実は各パチンコ台にパーソナルシステムが導入されてから、仕事が劇的に楽になっています。
パーソナルシステムは稼いだ玉を自動的に数えてくれる機械です。しかもお客さんがレバーを動かすだけで数えられるため、店員・お客さんともに負担がありません。
以前であればお客さんがドル箱を積み、店員が計算する機械まで運んでいました。
しかしパーソナルシステムの登場で玉の計算が楽になった分、仕事の負担もかなり減っています。
【危ないことはあまりない】女性も安心して働ける
パチンコバイトは女性も安心して働けるところも魅力です。
パチンコ店では以前と異なり、防犯カメラを設置するなど安全対策に力を入れています。
仮に不機嫌なお客さんが女性スタッフに絡んでも、店長などがすぐ駆け付けられる仕組みです。トラブルが起きてもすぐ解決しやすい分、安心して働けます。
他にも女性スタッフは店内で力仕事に携わることがありません。
ドル箱運びが残っている店舗でも基本男性スタッフが担当します。
コミュニケーション力や接客マナーが鍛えられる
最後にパチンコバイトは、コミュニケーション力や接客マナーが鍛えられる点もメリットです。
パチンコ店の店員はお客さんと接する機会が非常に多いため、ホールまたはカウンターにいても対応する機会に恵まれます。
加えて採用直後も店舗側がしっかり研修するため、うまく接客できるか心配な方も不安はありません。
コミュニケーション力や接客マナーが鍛えられれば、今後就職する際に強みとしてアピールできます。
パチンコバイトに向いている人の4つの特徴
パチンコ店でバイトをしてみたいと思うと、おすすめの人物像も知りたいですよね。
パチンコバイトに向いている人の特徴は以下の4つです。
体力に自信がある人
まず体力に自信がある人が向いています。パチンコ店では店内の巡回や掃除など、体力勝負な業務が数多いためです。
仮に休憩時間を除く8時間働く場合、ずっと歩くなどするため、足腰の強さは欠かせません。
加えて休憩時間以外はずっと立ちっぱなしのため、体力面で自信がなければ長く務まらないでしょう。
店舗によってはドル箱運びもあるため、腕力もあれば問題ありません。
コミュニケーション力に自信がある人
またコミュニケーション力に自信がある人もパチンコバイトに向いています。
パチンコ店では様々なお客さんが訪れるとともに、ホールやカウンターなどで接する機会も多いです。
加えて店長・社員・同僚ともインカムを通じて連絡し合ったり、事務所で打ち合わせたりすることもよくあります。
明るくはきはきと受け答えできる人であれば、パチンコ店でも無難に働けるでしょう。
メンタル耐性が強い人
さらにメンタル耐性が強い人にもおすすめです。
パチンコ店では時折お客さんからのクレームや暴言を浴びることもあります。
パチンコバイトも接客業であるため、クレームを受けてもあまり動じない姿勢が重要です。
落ち着いて対応できる人であれば、ホール・カウンターのどちらに配属されても十分活躍できます。
パチンコが好きな人
最後にパチンコ好きな人にとってパチンコ店のバイトは天職です。
パチンコが好きであればお客さんとのコミュニケーションも盛り上がるでしょう。
加えてパチンコ店では定期的に新しい台が入ったり、イベントが行われたりします。
パチンコ好きが盛り上がるものばかりであるため、店員として入っていれば思い切り仕事を楽しめるでしょう。
パチンコバイトに向いていない人の4つの特徴
逆にパチンコバイトに不向きな人の特徴も気になりますよね。
以下の4つに当てはまる場合、パチンコバイトは難しいでしょう。
肉体労働が苦手な人
まず肉体労働が苦手な人には苦痛な職場です。パチンコ店では開店前の準備・ホール巡回・台や店舗周りの掃除など、身体を使った業務を数多くこなします。
シフトも8~10時間労働が多いため、肉体労働が苦手であれば終わる頃には疲れ果ててしまうでしょう。
ドル箱運びが残っている店舗であれば重いドル箱を何度も運ぶため、より負担も大きいです。
体力や腕力に自信がない場合、パチンコ店で長く働くのは大変でしょう。
大きな音に耐えられない人
また大きな音に耐えられない人にとってパチンコ店はきつい職場です。
パチンコ店は開店中は台やスピーカーからずっと大音量が流れ続けます。
加えて店員同士の連絡もボリュームを大きくしたインカムを使うため、より苦痛を感じやすいです。
大きな音に苦手意識があったり、聴力が低かったりする人は苦労するでしょう。
いわゆる陰キャな人
さらにコミュニケーション力が低い人にとってもパチンコバイトは不向きです。
パチンコ店で働く際、様々なお客さんに接するため、何よりも明るさが求められます。
しかしコミュニケーションが苦手だったり暗かったりすると、お客さんもイライラしやすいです。
クレームを引き起こす場合もあるため、コミュニケーションが苦手な場合は大変でしょう。
世間体を気にする人
最後に世間体を気にする人にもパチンコバイトは苦痛です。
パチンコ業界自体がギャンブルやお金を失うイメージが強いため、世間から良い目では見られていません。
もし世間の目があまりにも気になる場合、パチンコバイトとして働いていても不安でたまらないでしょう。
特に家族や友人など親しい人からの視線にさえ耐えられない場合は、パチンコ店以外の仕事を探すべきです。
まとめ
「パチンコバイトはやめたほうがいい」と言われる理由を、メリットや向いている人の特徴から解説しました。
肉体労働の大変さ・大音量が流れる環境・世間体など様々な理由があります。
一方でパチンコバイトは給料の良さや単純作業の多さなど働きやすい点も多いです。
特に一昔前に比べてドル箱を運ばなくて良い店が増えている分、負担が軽い点も大きいでしょう。
パチンコ店は接客業であるため、コミュニケーション力や体力に自信がある人であれば楽しく働けます。
パチンコバイトに応募する際は、メリット・デメリットの両方から決めると良いでしょう。