手軽なアルバイトとしてコンビニバイトを始めようと考える方もいますよね。
しかしコンビニバイトについて「やめとけ」と言われた経験はありませんか。
コンビニは日常生活に欠かせない存在である分、バイトがこなす仕事の種類や量は想像以上に多いです。
そこで本記事では、コンビニバイトが「やめとけ」と言われる理由から、向いている方の特徴まで解説していきます。
コンビニバイトの仕事内容|覚えること一覧を解説
コンビニバイトの仕事内容は実に様々であるため、覚えることも非常に多いです。
店舗の中でよく見かけるレジ打ち・商品の検品・陳列などはあくまでも店員の業務の一部分にすぎません。
コンビニバイトが覚えるべき主な内容は以下の通りです。
- レジ対応(会計・公共料金支払いの対応・宅配便の対応など)
- 商品の検品・陳列・前出し
- ファーストフードの作成・販売(揚げ物・中華まん・おでんなど)
- 店舗内・周辺の清掃
- 販売期限の近い商品の廃棄手続き
- 商品の発注
- マルチコピー機・マルチメディア端末の案内や管理
- クリーニングなど代行サービスの受付
- レジ内のお金の点検・売上金の精算・ATMへの入金(シフトリーダーなど経験豊富なバイトが行う)
上記のように非常に仕事内容が豊富です。しかし上記に挙げた仕事は1度にまとめて覚えるわけではありません。
バイト経験を積んでいく中で少しずつ覚えていくものです。
コンビニバイトはやめとけと言われる6つの理由
コンビニバイトはアルバイトの中でもごく定番のもののイメージが強いですよね。
一方で「コンビニバイトはやめとけ」とよく言われませんか。
コンビニバイトを「やめとけ」という声が多い理由は以下の6つです。
地域・時間帯で時給が異なるから
最初にコンビニバイトの時給が地域や時間帯で異なるというものがあります。2024年現在、、コンビニバイトの時給の相場は800円台から1,000円台です。
東京の都心部であれば1,000円を超えるところがある一方、地方では800円台で募集しているところも少なくありません。
地域によって差が大きいため、住んでいるところで時給の相場がある程度決まる仕組みです。
地域の事情や各時間帯のお客さんの人数に応じて決められているものの、することが多い点では変わりません。
不公平感を感じてモチベーションが下がるために、「やめとけ」と言われやすいです。
覚えることが多いから
またコンビニバイトは覚えることがたくさんあります。
加えて少し慣れてきたところで、ファーストフードを作る流れ・たばこの銘柄・商品の検品方法なども覚えなければいけません。
採用されて2~3ヶ月目までは覚えるべきことが山ほどあると考えて良いでしょう。
あまりにも覚えることが多い一方で、お客さんにはきちんと対応しなければいけないため困惑しがちです。
立ち仕事がきついから
コンビニバイトは店舗でシフトに入っている間、ずっと立ち続けなければいけません。座れるのは基本的に休憩時間の時だけです。
レジ対応や商品の陳列などを行っている時もずっと立っているため、体力に自信のない方には難しいでしょう。
特に腰痛やヘルニアなどの病気を抱えている場合は、なおさら症状を悪化させかねません。
専門知識・スキルが身に付かないから
専門知識やスキルが身に付かないのも、コンビニバイトが「やめとけ」と言われる原因です。
コンビニバイトが関わる仕事はほとんど単純作業ばかりである分、慣れれば誰もができます。
誰もができるため、就職活動や転職活動の際にコンビニの職務経験をアピールしても採用に結び付きにくいです。
就職を視野にアルバイトをするのであれば、コンビニはあまりおすすめできません。
クレーマーなどの対応を迫られるから
クレーマーなどの対応を迫られることも理由の1つです。
残念ながらコンビニを利用するお客さんにも色々な人がいるため、クレーマーから理不尽な要求をされる場合もあります。
悪質なものの場合、愉快犯が振り回したり土下座を強要されたりするケースまであるほどです。
クレーマーに対して落ち着いて対応できる自信がないのであれば、コンビニでバイトするべきではありません。
オーナー・店長・先輩によって仕事が辛いから
店舗によってはコンビニバイトが内部の人間関係で苦しむことも多いです。
オーナー・店長・先輩の指導があまりにも厳しくてついていけない人もいます。
店舗での人間関係で苦しんだ人の意見として「やめとけ」というものも一定数はあるでしょう。
コンビニバイトを辞めた方の退職理由を6つ紹介
コンビニバイトの経験者がなぜ辞めたのか気になりますよね。経験者の退職理由も見ていきましょう。
時給が安いから
まず時給の安さが挙げられます。コンビニバイトの時給は地域にもよるものの、日中や夕方で900~1,000円程度の店舗が多いです。
例えば日中に朝8時から17時(途中1時間の休憩)で働いた場合、時給1,000円であれば1日8,000円稼げます。
20日勤務しても16万円で、税金や保険料などを差し引くと手取りは15万円にも届きません。
普段の業務があまりにも多い一方、給料は暮らしていくぎりぎりの分が貰えるだけです。より稼げる職場を探そうとやめる人も多くいます。
仕事が覚えられないから
また仕事を覚えられないことが理由で辞めていく人も少なくありません。コンビニの仕事はレジ周りから店内フロアに関わるものまで非常に多岐に及びます。
特に採用されたばかりの頃は慣れてながら多くの仕事を覚えなければいけないため、心身ともに疲れやすいです。
先々うまくやっていけるのか不安な気持ちに陥って辞めたくなります。
同僚との人間関係が辛いから
同僚との人間関係を苦痛に感じたことも辞める理由でよくあるものです。
コンビニでは様々な性格・年代・本業の人がバイトとして働いています。
1つのシフトで2~3人程度入るのが一般的ですが、一緒に入る相手が自分と相性が良いわけではありません。
性格面でそりが合わない人と組んだ場合、コミュニケーションさえ苦痛に感じるでしょう。
加えてシフトの先輩がマウンティングやハラスメントをしてくるケースもあります。合わない人間関係で疲れることも辞める要因です。
問題客への対応に疲れたから
問題客の対応に疲れて辞める人もいます。コンビニでは様々なお客さんが利用しますが、全員が温厚な方ばかりとは限りません。
中には理不尽な要求をしてくるお客さんや不機嫌なお客さんに対応するケースもあります。
特に問題のあるお客さんの場合、接客時のミスを理由にいちゃもんを付けることもあるでしょう。
中には「チェーン本部に報告する」「こいつを辞めさせろ」と言い出す人もいます。
問題客への対応の中でストレスが溜まった場合、中には続ける気力が削がれる人もコンビニではいるでしょう。
人手不足で仕事がきついから
店舗にもよりますが、人手不足による仕事のきつさで辞める人もいます。
人が足りていない場合、店舗も少ない人数で回さなければいけません。
業務量は人数に関係なく変わらないため、バイトが少ない店では1人当たりの仕事が増えます。
慢性的に人が少ない場合、疲れが溜まる日々から逃れようと辞めたい気持ちが募りやすいです。
学業や就職活動に専念したいから
特に学生のバイトの場合、学業や就職活動に専念したい理由で辞める方も多くいます。
大学3・4年生や専門学校の2・3年生の場合は、卒業論文や将来に備えるためにバイトどころではなくなるためです。
学業や就職活動ばかりは学生であれば多くの人が避けて通れません。
在学中にコンビニバイトする場合、就職活動や卒業論文の執筆が本格化する際のリタイアも視野に入れるべきでしょう。
コンビニバイトの持つ6つのメリット
コンビニのバイトはやめとけと言われる理由が多い一方、メリットも色々とあります。主なメリットが以下の6点です。
様々な年代・背景の人と働ける
まず様々な年代・背景の人と働けます。コンビニバイトの年齢層は、10代の高校生から60代以上の年配の方まで幅広いです。
また背景(バックグラウンド)についても、学費を稼ぐ学生や生活費を稼ぐフリーターなど色々な人がいます。
お笑い芸人や劇団員の卵と言える人が働いているケースもあるほどです。
様々な年代や背景の人が集まっているため、一緒に仕事する中で多様な価値観に触れられます。コンビニバイトは自分の世界を広げる上でも有益でしょう。
様々なお客さんに対応できる
様々なお客さんに対応できるのもコンビニバイトの利点です。
コンビニは社会のインフラの1つとして機能しているため、訪れるお客さんの性格・職業・国籍なども異なります。
レジ越しに色々なお客さんに接するため、同僚と一緒に働くことと同じく自分の成長に繋げられるでしょう。
また多様なお客さんと接する分、人の事情に合わせて柔軟かつ適切に対応できる力を鍛えられます。
仕事は慣れれば楽
コンビニバイトは仕事内容が幅広いと解説しましたが、仕事自体は慣れれば楽です。
確かに働き始めて2,3ヶ月は慣れるので手いっぱいで、うまく動けないことに悩む時もあるでしょう。
しかし仕事に慣れてくれば体が自然と動くようになるため、膨大な作業に対する苦痛も薄れます。空いた時間に店長や先輩などと楽しく雑談する時間も出てくるほどです。
経験によって時給も上がる
コンビニバイトは経験によって時給も上がります。
各時間帯のバイトリーダーともなれば、最初の頃より100円以上高いケースもあります。
最初はきついものの、将来上がる見込みも頭に入れれば、逆に楽しくなるでしょう。
柔軟なスケジュール調整ができる
コンビニバイトは柔軟なスケジュール調整ができる点も強みです。
退勤についても余程のことがない限りは定時に上がれるため、帰宅後にくつろいだり好きなことをしたりできます。
大変な部分もあるコンビニバイトも、自分の状態に合わせてスケジュールを組めるのは大きな魅力です。
深夜勤務は時給が高め
最後に深夜勤務は時給が高いです。
労働基準法の37条4項で原則22時から翌5時までは25%分の深夜手当を支給することが義務付けられているためです。
使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。(労働基準法第37条4項)
25%もの割増手当が付くため、夜勤スタッフの時給は1,100~1,200円台に達することもよくあります。
都心部では1,500円近くのケースまであるので、より稼ぎやすくなりますよ。
コンビニバイトに向いている人の5つの特徴
コンビニバイトとして働く場合、自分に向いているのか気になりますよね。
コンビニバイトに向いている人の特徴は以下の通りです。
コミュニケーション力に自信のある人
まずコミュニケーション力に自信がある人は、コンビニバイトに向いています。コンビニは接客業であるため、基本的にお客さんに対応することが多いためです。
しかもコンビニを利用するお客さんの性格やニーズも多種多様であるため、1人1人に寄り添った対応が求められます。
同時に笑顔で元気良く接することも大切です。
普段から朗らかにコミュニケーションができる方であれば、十分活躍できるでしょう。
体力に自信のある人
また体力に自信がある人にも向いています。コンビニバイトは店舗内で仕事するとはいえ、肉体労働も多いためです。
レジでの接客でさえも立った状態で行うため、ずっと立っていられる体力は欠かせません。
他にも商品の検品・陳列・店内の清掃などでも体力が必要になる場面は多いです。体力がしっかり付いている人であれば、様々な作業を楽にこなせるでしょう。
マルチタスクが得意な人
さらにマルチタスクが得意な人もコンビニ店員向きです。
コンビニで働く場合、レジの中にいてもレジから離れていても接客と同時並行で作業を進めるケースがよくあります。
常に周りに目を配りながら複数の作業を進められることもコンビニの店員には欠かせません。
気持ちの切り替えの早い人
コンビニで働く際、気持ちの切り替えの早いことも大切です。コンビニでは業務やサービスが多様である分、ミスをしたりお客さんを怒らせたりすることもあります。
ただ1つのミスをいつまでも気にしていると、他にしなければいけない作業にも悪影響が出るでしょう。ミスをしてもすぐに切り替えられれば、コンビニでもうまくやっていけます。
ルーティンワークが苦にならない人
最後にルーティンワークが苦にならない人にもおすすめでしょう。コンビニでは色々な作業があるものの、基本的には慣れてしまえば誰にでもできる単純作業ばかりです。
特に慣れた後は似たような作業の繰り返しのため、刺激もだんだん感じられなくなります。
慣れた後でも飽きることなく作業に打ち込める人であれば、コンビニは働きやすい場所です。
コンビニバイトに向いていない人の5つの特徴
コンビニのバイトに向いていない人の特徴も気になりますよね。以下に当てはまる人の場合は他の仕事を考えた方が良いでしょう。
コミュニケーションが苦手な人
まずコミュニケーションが苦手な人には不向きです。特に極度の人見知りの場合は苦痛に感じることもあります。
コンビニでは様々なお客さんに明るく元気に対応しなければなりません。
同時にてきぱきと会計や袋詰めも進める必要があります。あまりコミュニケーションに自信がない場合、お客さんにうまく対応できないこともあるでしょう。
心身で問題のある人
また心身に何らかの問題がある人も向いていません。腰痛やヘルニアを持っていたり、体力に自信がなかったりする場合、レジ接客でさえ大変です。
心に問題がある場合も、お客さんから理不尽なことを言われたことが原因で仕事を続けられない場合もあるでしょう。
心身ともに元気でなければコンビニのバイトは難しいです。
立ち仕事が苦手な人
立ち仕事が苦手な人もコンビニバイトには向いていません。
立つだけでなく、商品の陳列や補充の際に腰をかがむこともよくあります。立ち仕事が苦手だったり嫌なイメージを抱いていたりする場合は不向きです。
ルーティンワークを苦痛に感じる人
コンビニの仕事は単純作業ばかりであるため、ルーティンワークに苦痛を感じる人にとっては働きづらいでしょう。
特にシフトの中で行う作業に一通り慣れると、あとは同じ作業の繰り返しです。
あまりにも同じ作業ばかり続くと飽きたり刺激がなかったりするため、モチベーションも下がるでしょう。
成長も実感しにくいあまり、他の職場に移りたいと思うこともあります。
すぐ感情が表に出る人
最後にすぐ感情が表に出る人もコンビニ以外の仕事が良いでしょう。コンビニでは様々な店舗関係者やお客さんと接する分、嫌な出来事に直面するケースも多いです。
お客さんを怒らせた際に嫌な気持ちが顔に出ると、逆にお客さんが不快に感じます。
ネガティブな感情が顔に出る人はコンビニで働く中でトラブルになることも多いです。ポーカーフェイスで接することも大切でしょう。
【どこがいい】チェーン別コンビニバイトをきつい順に紹介
コンビニバイトを始める際、チェーン選びはとても大切です。できればあまりきつくないチェーンを選びたいですよね。
仕事がきついチェーンを順に紹介しますので、なるべく楽なところを選ぶ際に参考にしてください。
チェーン | 理由 | |
---|---|---|
1位 | セブンイレブン | ・商品数が非常に充実 ・恵方巻やクリスマスケーキで販売ノルマがある ・デリバリーサービスがある ・規則が厳しい |
2位 | ローソン | ・マルチメディア端末Loppiやマルチコピー機への操作に慣れる必要がある ・デリバリーサービスがある |
3位 | ミニストップ | ・マルチメディア端末Loppiへの対応ができる必要がある ・店内調理やイートインスペースの管理が大変 ・他のチェーンに比べると業務量は少ない方 |
4位 | ファミリーマート | ・ファーストフードの種類は標準的 ・マルチコピー機の操作に慣れる必要 |
まとめ
「コンビニバイトはやめとけ」と言われる理由について色々と見てきました。
覚えることや業務が非常に多いことや立仕事のきつさなど様々な理由が挙げられます。
一方で作業は慣れてしまえば逆に楽に感じられたり、様々な同僚・お客さんに接したりできる点などが魅力です。
コミュニケーション力や体力に自信があればうまくやっていけるでしょう。
コンビニバイトは特にアルバイト初心者が選びやすいものです。ネガティブな意見も合わせて検討した上で、やるかどうか判断してはいかがでしょうか。