
失業保険のために求職活動実績を作らないといけないんだけど、ふりをしててもいいのかな?



なんだと!?嘘を付いて失業保険を貰っていることがバレると、罰金のペナルティになるぞ!



いや勿論ちゃんと就職活動はするよ。でもゆっくり考えていきたいのに実績は提出しないといけないじゃん。少し急かされている気がするんだよね…



ふむふむ、なるほどね。嘘をついて就職活動するフリはNGだけど、現実的にゆっくり就職活動を進める方法はあるよ。



そうなんだ!具体的にどうすれば良いのか教えてほしいな。



分かった。ではこの記事では、求職活動実績を上手く作る方法から、注意点まで解説していこう。



よろしくお願いします!
失業保険は求職活動をふりでしていても貰える!


先に結論から言うと、失業保険は求職活動をふりでしていても貰うことが可能です。しかし嘘をついて、虚偽の申告をして良いというわけではありません。
後に解説しますが、嘘による実績はすぐにバレます。バレた場合、失業保険の返還に加えて、追尾金が取られてしまうので、絶対にやめましょう。
そもそも大前提として、失業保険は「就職する意思があるもの」に支給されます。
そのため、「就職する気持ちはないけど適当に実績を作っておけば良い」という気持ちが見透かされてしまえば、結果的にもらえない状態になってもおかしくありません。
とはいえ、実際に筆者である私も過去失業保険を受給したことがありますが、「まずは失業保険をもらいつつゆっくり考えていきたいな」と考える気持ちは非常にわかります。
そこで現実的にゆっくり就職活動を進めて、失業保険を上手くもらうための方法を、あらゆるパターンから考えてきましたので、ご紹介していきたいと思います。



嘘による実績作りではなく、現実的にうまく実績を作る方法を紹介していくよ!
失業保険における求職活動実績の作り方を3つ紹介


というわけで、失業保険をなんとかもらいたい方のために、上手に実績を作る方法をご紹介します。
①職業相談で作る
ハローワークでは、職員にいつでも就職関係の相談をすることができ、これが実績の1つになります。
職業相談で話す内容としては、基本何でもOKです。就職に関する悩みから、履歴書・職務経歴書の添削・求人を探してほしいなど、悩んでいることを相談しましょう。
職業相談は電話などの予約は不要で、実際にハローワークに行って受付の方に言うだけでOKです。
10分程度で切り上げる方もいますので、そこまでハードルは高くない方法と言えます。
求職活動実績は職業相談のみでも可能?
ちなみに求職活動実績は、月に2回以上作らなければいけない場合が多いですが、職業相談のみでも可能なのでしょうか?
結論から言うと、職業相談のみで実績を作ってもOKです。
ただし何ヶ月も職業相談を続けていると「この人就職する気あるのかな」と疑われてしまうため、ほどほどの回数にしておきましょう。
ちなみに職業相談の質問について知りたい方は「求職活動実績は職業相談のみで作れる?25の質問例を元に実績作りを解説」の記事を参考ください。
②セミナーで求職活動実績を作る
ハローワークでは、履歴書の書き方や面接のやり方など、就職に関連するセミナーを受講することで、実績になります。
- ハローワークの主催しているセミナーに参加する
- 転職エージェントなどの民間セミナーに参加する
上記2つのどちらも方法でも、求職活動実績を作ることが可能です。
注意点として、セミナーは事前予約する場合が多いので、通っている地域のハローワークや、登録しているエージェント内で、開催されているものを確認してみましょう。
職業相談と同じく、就職に関する知見を得ながらも、比較的ゆっくりとしたペースで就職活動を進めることが可能です。
求職活動実績はセミナーだけでも可能?
また認定日に求職活動実績を報告する際、セミナーの実績だけでも問題ありません。
特に近年ではオンラインで開催されているセミナーもありますので、家にいながらも実績が作れる場合がありますよ。
より詳しい情報は、「求職活動実績はセミナーのみで可能|手順やおすすめのセミナーを解説」の記事を読んでみてくださいね。
③求人を応募して求職活動実績を作る
最後に、求人を応募して求職活動実績を作る方法も当然実績の1つになります。
ただ「失業保険をもらいつつゆっくり考えたい」と思っている人にとって、求人応募は最終手段としたいところです。
そこでおすすめの方法として、「自分のレベルより少し上のレベル会社」を狙って応募してみましょう。
以前自分の入っていた会社よりも大手で、待遇の良い会社を狙って応募すれば、書類が通ればラッキー!通らずとも、納得のいくように引き続きゆっくり進めることができます。
何より書類に応募して落選した場合、それでも1つの求職活動実績になるのが大きいです。面接に行かずとも、1つの実績になるのはラクとも言えます。
ちなみに求人応募はインターネットでやると非常にラクです。Webで作った履歴書を送るだけですから、一度作ってしまえば、コピペでたくさん送れます。
詳しい情報は「求職活動実績はインターネット応募で可能!書き方や応募辞退についても解説」の記事を参考にしてみてくださいね。
求職活動実績は求人応募のみでも可能?
求職活動実績は求人応募のみでも可能なのでしょうか?
結論から言うと、求人応募のみでも1つの実績になります。細かく説明すると、以下の通りです。
- 求人応募して、書類選考で落ちる→実績1つ分
- 求人応募して書類選考が通り、面接に行く→実績2つ分
- 求人応募して書類選考が通ったが、面接に行かなかった→実績1つか、ゼロになる場合も
上から説明すると、求人応募して、書類選考で落ちても1つの実績になります。そのため、2社に送って2つとも落ちても、求職活動実績は2つです。
また注意してほしいのが3つ目ですが、求人応募して書類選考が通り、面接をサボってしまうと、実績が取り消される場合があります。
体調不良などのやむを得ない理由がある場合は実績となりますが、サボったのがバレた場合は実績にならない可能性があるので注意しましょう。
求職活動のふりをして失業保険を貰う際の3つの注意点


さて、失業保険をもらうために、上手く実績を作る方法をご紹介しました。
最後になりますが、求職活動のふりをして失業保険を貰う際の注意点を解説していきます。
嘘はすぐバレる!虚偽の申告はペナルティになる
冒頭で軽く触れましたが、虚偽の申告で失業保険を不正受給した場合、厳しいペナルティがあります。
- 受給した金額の返還(全額返還命令)
→不正受給が発覚すると、受け取った失業手当を全額返還しなければなりません。 - 追徴金(ペナルティ)
→悪質な場合、受給額の2倍に相当する金額を追加で支払う義務が発生します。
つまり、「受給額+ペナルティ(2倍)」=3倍の返還が求められます。場合によっては、詐欺罪で処罰される場合があるので絶対にやらないでください。
ちなみにハロワの職員は求職活動実績が本当がどうか常にチェックしていますので、「会社に応募した」などと適当に書いてもすぐにバレます。
そのため、記事内で紹介した真っ当な方法で実績を積み上げるようにしてくださいね。
ふりでもしっかり求職活動実績を積み上げればOK
記事内で紹介した方法などでしっかり求職活動の実績があるのであれば、ふりとして就職活動していても実際にバレることはありません。
急いで就職して納得のいかない会社になってしまっては大変ですから、周りの意見に左右されず、ゆっくり決めていくことが大切です。
時間をかけて次の職場を探したい、失業保険をもらってから落ち着きつつ考えていきたい、と感じている方は、上手く活動してみてください。
パソコンの閲覧は求職活動実績にならない
また最後に、パソコンの閲覧や求人を見た・探した!などの行動は、実績にならないので注意しましょう。
求職活動の実績になるのは、求人の応募・面接・職業相談・セミナーの参加・資格の試験などです。
証拠として提出できないような行動では実績にならないこと、覚えておいてくださいね。
まとめ
ハローワークの失業保険は、ふりで求職活動をしていても貰うことができます。しかし虚偽の申告は、バレると重いペナルティになるので、正規の方法で実績を積んでください。
ゆっくり転職活動を進めていきたい場合、職業相談・セミナーから入ってじっくり就職活動を進めれば、失業保険をもらうのはそう難しくありません。
いざ受給期間に入っても、少し自分にとって難易度の高い会社に応募するなど、やろうと思えばいくらでもじっくり活動できます。
ハローワークの職員と日々対話していると就職を急かされることもありますが、じっくり失業保険をもらいながら考えるのは悪いこととは思いません。
自分の中で納得の行く形進めて、後悔のない選択をするようにしましょうね。