NFTを扱うマーケットプレイスを利用する際、日本で作られたものであると安心しますよね。
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)は日本で開発されたNFTマーケットプレイスの1つです。
nanakusaでは公認アーティストや提携パートナーの作品であれば気軽に購入したり、二次販売で収益化したりできます。また日本語表記である点でも安心です。
nanakusaを利用するのであれば、もう少し深く理解してみたいですよね。
本記事ではnanakusa(ナナクサ/SBINFT)の特徴や出品方法などを解説していきます。
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)とは
nanakusaとは、SBINFT株式会社が運営する国産のNFTマーケットプレイスです。
NFTマーケットプレイスとは、NFTでできた写真・動画・アートなどを取引できるプラットフォームを指します。
またNFT(非代替トークン)は、作成したデータにブロックチェーン技術が使われるため、複製できないのが特徴です。
コピーによって増やせないため、価値が認められれば唯一性や希少性によって高値で取引されます。
nanakusaでも様々な種類のNFTアートの取引が盛んです。日本語で表記されているため、日本人ユーザーにとって便利に使えます。
加えて仮想通貨だけでなくクレジットカードで決済できるのも強みです。
nanakusaの運営会社
nanakusaの運営会社など基本情報を表にまとめると以下の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | nanakusa(ナナクサ/SBINFT) |
サービス開始日 | 2021年4月26日(正式版) |
運営会社 | SBINFT株式会社(旧株式会社スマートアプリ) |
サービス内容 | NFT発行・NFTの購入・一次販売・二次販売 (一次販売は公認クリエイター・提携パートナーのみ可能) |
取り扱いNFT作品 | 写真・アート・動画・トレーディングカード |
対応ウォレット | MetaMask(メタマスク) |
決済方法 | イーサリアム(ETH)・Polygon(MATIC)・クレジットカード |
公式サイト | https://sbinft.market/ |
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)の4つの特徴
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)でNFTアートの取引をする際、同プラットフォームの特徴も知っておきたいですよね。
nanakusaには主に以下4つの特徴があります。
公認アーティストと提携パートナーがNFTを発行できる
まずnanakusaでNFTを発行できるのは公認アーティストと提携パートナーのみです。
つまり自分の作品を出品するには、運営側に申請し承認を得る必要があります。
ただ公認アーティストとして認められれば、オリジナルのNFTを売って大儲けできる可能性も高まるでしょう。特に自作のNFTアートに自信がある場合は審査を受けてみてはいかがでしょうか。
一方提携パートナーは国内事業者が中心です。NFTゲームとして有名なMy Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)やCrypto Spells(クリプトスペルズ)などが参加しています。
購入者側から見ると、承認されたクリエイターの作品のみ公開されるので、質の高いNFT作品を購入できる点がメリットと言えるでしょう。
一般ユーザーも二次販売で収益を得られる
nanakusaでは一般ユーザーも二次販売に参加できます。
二次販売は購入した公認アーティストや提携パートナーの作品を転売するものです。販売する際の値段も自由に決められます。
特に価値が高いNFTアートの場合、大きく稼ぐことも可能です。ただし二次販売の場合、利益の一部をロイヤリティとして公認アーティストなどに支払います。
普通に利用する場合ではNFT発行はできないものの、アーティストの作品の入手や売却を通じて資産を作れるでしょう。
イーサリアムに加えガス代の安いPolygonチェーンに対応
nanakusaではイーサリアムチェーンとPolygon(ポリゴン)チェーンに構築されています。
イーサリアムチェーンは仮想通貨やNFTの世界では頻繁に利用されるブロックチェーンです。
ただし近年ではイーサリアムチェーンへの需要や使用頻度が増しています。そして取引処理の遅延や手数料の高騰も大きな問題です。
一方Polygonチェーンはイーサリアムチェーンの問題を解決するために開発されました。処理速度が向上しているため、短時間での取引や手数料の引き下げで期待できる存在です。
nanakusaでは2つのブロックチェーンを使っているため、大量の取引を迅速に処理できます。手数料も安いため、スムーズで利便性が高い点も特徴です。
運営会社スマートアプリ(SBINFT)はSBIグループ傘下
nanakusaはSBINFT株式会社が運営しています。
nanakusaのサービス開始時は「株式会社スマートアプリ」として活動していました。2021年9月30日にSBIグループに入って現在の名前になりました。
SBIグループは住信SBIネット銀行やSBI証券などを運営する、国内有数の金融事業グループです。
nanakusaは大手金融グループの系列企業が運営しているため、安全性や将来性も高いと言えます。
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)の始め方|3ステップで解説
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)の特徴を一通り知ってみて、始めてみたい方もいますよね。
nanakusaを始める場合、以下に挙げる3つの手順に沿って準備します。
国内の仮想通貨取引所で口座開設・イーサリアムを購入
nanakusaでNFT取引を行う際、イーサリアムがあると便利です。
イーサリアムを購入するには、最初に国内の仮想通貨取引所で口座を作ります。
日本だけでも取引所はいくつかあり、特におすすめなのがコインチェックです。コインチェックは国内で最も知名度が高く、初心者も操作しやすい画面が構築されている点で評判があります。
コインチェックで口座開設する具体的な手順は、以下のタブを参考にしてください。
コインチェックで口座を作ったら、日本円を入金してイーサリアムを購入しましょう。銀行口座などから日本円を振り込み、イーサリアムを選んで交換します。
コインチェックの口座開設方法(タップで閉じます)
Coincheck(コインチェック)の口座開設を解説します。
まずは「コインチェックの公式サイト」に飛び「会員登録」をクリックします。
\ 国内ダウンロード数No.1* /
※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ 期間:2019年1月~2023年12月 データ協力:App Tweak
次に下の画面の赤枠部分を入力します。「メールアドレス」「パスワード」をそれぞれ設定し、「私はロボットではありません」の部分にチェックを入れ「会員登録」を押して進みましょう。
会員登録ボタンを押すと、先ほど入力したメールアドレスにメールが送られてきます。メール内のURLをクリックすると、下記のページに遷移します。
次に本人確認を実施します。全てWEBで完結しますので、そんなに時間はかかりません。
下記の赤枠の「本人確認書類を提出する」をクリック。
クリックすると下記画面に移行します。自身の受信できる電話番号を入力し、電話番号にSMSで送られてくるコードを入力しましょう。
認証コードが受理されれば電話番号登録は完了です。
次にまだ本人確認が終わっていないので、再度「本人確認書類を提出する」をクリックします。
クリックすると先ほどとは違うページに遷移します。次に提出するのは本人確認書類で、アプリを使って申請していきます。
上記の「アプリのQRコードを表示」を選択すればQRが表示されますので、アプリで開き、順次進めていけば登録は終了です。
なお、本人確認書類は下記の書類が該当しますので、必要なものを準備しておいて下さいね。
- 運転免許証
- パスポート・在留カード
- 特別永住者証明書
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード
- 個人番号カード
MetaMask(メタマスク)を作成・イーサリアムを送金
次にMetaMask(メタマスク)を作成しましょう。MetaMaskは仮想通貨の出し入れや取引に使う財布用アプリです。
nanakusaもMetaMaskを使った取引に対応しているため、持っていると重宝します。
MetaMaskを作成したら、コインチェックなどで購入したイーサリアムを入金すれば準備完了です。
MetaMaskの作成方法やコインチェックから入金する詳しい流れは、以下を参考にしてください。
まずはGoogleが提供しているWebブラウザの1つであるChromeを開き、メタマスクの公式HPに移動します。
下記のページに移行したら、赤枠部分の「拡張機能を追加」をクリック。
追加すると、Chromeの右上の画面からメタマスクが開けるようになります。次にメタマスクを選択し「開始(Get Started)」をクリックしましょう。
メタマスクの「開始」をクリックすると、下記画面の「MetaMaskが初めての場合」というページに移動しますので、右側の「ウォレットの作成(Create a Wallet)」をクリックします。
ウォレットの作成をクリックすると、下記のような「MetaMaskの品質向上へのご協力のお願い」というページに進みます。
ここは内容を軽く確認し「同意します(I agree)」をクリックして次に進みます。
同意を選択すると、パスワード設定に移行します。下記画像の「新しいパスワード」の部分にメタマスクで扱うパスワードを自身で考えて設定しましょう。
入力後「パスワードの確認」で同じパスワードを入力し「使用条件を読んで同意しました」にチェックして「作成」をクリックします。
パスワード設定が完了したら、次は「秘密のバックアップフレーズ」の保存・入力を行います。下記画像の赤枠の部分をクリックすると英単語が12種類表示されます。
これらを後で入力する必要があるので、12種類の単語と順番をコピペして保存しておきましょう。保存が完了したら「次へ」をクリックします。
秘密のバックアップフレーズを保存したら、実際にコピーした12種類の英単語を入力していきます。
秘密のバックアップフレーズの入力に成功すると下記のように「おめでとうございます」という画面に移行します。
最後に「全て完了」というボタンを押せば設定完了です。
再度言いますが、メタマスクは「パスワード」と「秘密のバックアップフレーズ」を保存しておく必要がありますので、しっかり保存しておいてくださいね。
ウォレットに入金する方法(タップで閉じます)
ここではコインチェックで暗号資産を購入し、取引所からウォレットに入金する方法を解説していきます。
ますはコインチェックのホーム画面を開き「販売所(購入)」をクリックします。
クリックすると販売所(購入)のページに移動します。基本的に取引所で暗号資産を購入する時はこのページに移動するので、覚えておきましょう。
今回はイーサリアム(ETH)を購入するので、「ETH」を選択し「購入する」をクリックします。
これで暗号資産の購入は完了です。次に実際に購入した通過をウォレットに送金していきます。
再度コインチェックのホーム画面を開き、下記画面の青枠の「暗号資産の送金」をクリック。
クリックすると実際に送金する画面に移動します。送金リストに宛先を追加し「送金する」ボタンを押せば完了です。
送金リストの追加については下記の画像を参考にして下さい。新規ラベルには自身が分かりやすいような名前を、新規宛先には先ほど登録したメタマスクのアカウント名をコピペします。
拡張機能のメタマスクを開き、画面上部のアカウント名の部分を貼り付ければ送金先リストの作成は完了です。
これで「送金する」をクリックすれば送金は完了になります。
MetaMask(メタマスク)とnanakusaを接続
イーサリアムをMetaMaskに入れたら、nanakusaの公式サイトを開いて接続します。
公式サイト右上の「LOG IN」を押し利用規約に同意したら、ウォレットを選びましょう。
ウォレットを選び、ロックの解除や署名を行うとnanakusaのサービスを利用できます。
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)でのNFT出品方法3ステップ
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)を使う準備ができたら、早速NFTを出品してみたいですよね。
nanakusaでNFTを出品する際、以下の3つのステップに沿って進めていきます。
nanakusaの審査に通過する
nanakusa(ナナクサ)で自作のNFTを一次販売で出品・販売するには、まず運営の審査を通過しなければなりません。
すでに触れましたが、nanakusaでは公認アーティストのみが作品を出品できます。
審査は不定期で開催されているため、開催期間になったら募集要項を読んで応募しましょう。
なお二次販売の場合は審査を受ける必要はありません。
ウォレットから出品したいNFTを選ぶ
実際に販売したいNFTを出品する場合、まずウォレットを開きましょう。
なおウォレットを開くには、公式サイト上部のタブからウォレットのシンボルマークを選びます。
ウォレットを開いたら、一覧から売りたいNFTを選んで決定しましょう。二次販売の場合は以前購入したものであれば出品できます。
販売価格を設定・出品
出品するNFTが決まったら、もう1度NFTを押して詳細画面を開きましょう。
そして画面の下にある「Sell」ボタンを押すと、金額を設定できます。
なお出品する際、手数料が発生する点も注意すべきです。販売価格と手数料の金額を確認し、問題がなければ改めて「Sell」ボタンを押して出品します。
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)でのNFTの買い方・購入方法
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)を使う際、気に入ったNFTを購入する方法も一緒に知っておきたいですよね。
nanakusaでNFTを買うには、以下2つのステップを踏んでいきます。
欲しいNFTを探す
最初に上部タブにある「PARTNERS」にポインターを合わせましょう。
ポインターを合わせると、アーティストや提携パートナーズが出品しているNFTのカテゴリーが表示されます。気になるカテゴリーを選びましょう。
なお具体的に購入したい作品がある場合は、検索窓に直接入力すれば見つかります。
移動先のページで一通り作品を見て、気になったものや欲しいものがあったらクリックしましょう。
購入ページ上で決済
欲しい作品が決まったら、作品の画像上でクリックします。
次に詳細な説明ページが表示されるため、説明文や売買規約を一読してください。
一読後に購入する際はウォレットが接続していることを確認しましょう。ウォレットが繋がっていて、十分な量の仮想通貨が入っていれば、購入ボタンを押します。
なお購入時はプラットフォーム手数料やネットワーク手数料(ガス代)が発生する点に注意すべきです。
また提携パートナーの作品を買う場合、パートナー手数料も掛かります。
クレカ決済もOK
ちなみにnanakusaでNFTを購入する場合、クレジットカードでも決済可能です。
購入時にクレカ決済を選べば、簡単に支払いできます。VISA・MasterCard・JCB・AMEX・Dinersのブランドが付いているものが対象です。
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)を利用する際の注意点2つ
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)を利用する際、注意すべき点もあります。
実際に利用する場合、以下の2点は意識するべきです。
NFTの二次販売などで手数料が必要
まずnanakusaを利用する際、いくつか手数料が発生するケースがあります。
NFTの購入時でもネットワーク手数料・プラットフォーム手数料などが必要です。
加えて二次販売の際はアーティストに支払うロイヤリティも発生します。
利益に対するロイヤリティの割合はアーティストによって異なるため、最初に購入する際に確認しておくと良いでしょう。
過去にハッキング事件が起きている
またnanakusaでは過去にハッキング事件が起きています。
2021年8月21日から9月2日にかけて発生し、合計36件のNFT作品が流出しました。
流出した作品は9月3日にハッカーが全て自主的に返却しました。返却後は長期メンテナンスやセキュリティ強化が行われたため、以前に比べて安全性は向上しています。
ただ今後もハッキングされる可能性は0ではないため、リスクの存在も考えて利用するべきです。
まとめ
nanakusa(ナナクサ/SBINFT)の特徴や出品方法などを見てきました。
SBIグループ傘下の企業が運営しているとともに、日本発のマーケットプレイスである分、日本人ユーザーにとって使い勝手が良いです。
出品する場合、二次販売であれば誰でも利用できます。販売価格も自由に決められるため、極端な価格でなければ比較的売りやすいでしょう。
購入についても様々なカテゴリーがあるため、じっくり探すのにうってつけです。
その他nanakusa以外のNFTマーケットプレイスを知りたい方は、下記の記事も確認してみてくださいね。