2021年の後半頃から「メタバース」という言葉を耳にした方も多いですよね。中にはメタバースに興味を持ち始めている方もいるでしょう。
この記事を読むことで、メタバースの基本的な内容を完全に理解することができますよ。
メタバースとは
メタバースとは、インターネット上に作られた仮想空間のことです。言葉自体は「meta(超越を意味)」と「universe」を組み合わせています。
メタバースの考え方は80年代や90年代からあり、近未来を扱った小説や映画などでも多く取り上げられてきました。映画で言えば『マトリックス』や『サマーウォーズ』などに登場する空間と考えて良いでしょう。
近年ではインターネットやVR機器の発達により、本格的な仮想空間が開発されるようになりました。
そしてブロックチェーンや仮想通貨も関わることで安全性が強化され、かつビジネスでも活用されています。
アバターを使ってコミュニケーションやビジネスに活用
実際にメタバースを使いこなす際は、アカウント登録時に作ったアバターを操作するのが基本です。「アバター」とは仮想空間内の自分の分身で、操作しながらコミュニケーションや空間内の探索を行います。
また内部で自分だけの空間・部屋を作ったりイベントを開催したりすることも可能です。加えてNFT(非代替トークン)や仮想通貨も活用すれば、メタバース内でお金も稼げます。
最近ではビジネス目的でメタバースで活動する企業も多いです。空間内に支店を設けて商品の販売やサービス展開を行ったりしています。もちろんユーザーも個人や企業などの商品やアイテムの購入が可能です。
VRとの違いは?
「メタバース=仮想空間」と聞くと、ついVR(仮想現実)との違いが気になりますよね。一見同じに見えるものの、両者には大きな違いがあります。
メタバースが仮想空間自体であるのに対し、VRはゴーグルなどを通じて仮想空間を現実のように体験できる手段・技術です。そしてVRはあくまでも自分1人で楽しめる一方、メタバースは大人数で楽しめます。
メタバースはなぜ今注目されている?イマドキな理由4つ
「メタバース」について、2021年頃からよく聞かれるようになったような気がしませんか?そしてなぜメタバースが今注目されているのかを知りたい方もいますよね。
オンラインコミュニケーションの広範な普及
最初にオンラインコミュニケーションの広範な普及が大きな理由です。インターネット技術の発達や社会の変化などで、私たちも生活の中でオンラインを活用して意思疎通を図る機会が増えてきました。
特に2020年以降はSNSやZOOMなどを使ってコミュニケーションや会議を行う方も爆発的に増加しています。そして新しい意思疎通の手段としてメタバースに意識を向ける方も増えてきている状態です。
メタバースでは単にコミュニケーションができるだけでなく、お金を稼げる機会も豊富にあります。ビジネスチャンスを作れることから、メタバースに多くの人が意識を向けるようになってきました。
VR機器の広まり
またVR機器が広まってきたことも理由です。メタバースは確かに手持ちのパソコンやスマホだけでも十分に楽しめる空間と言えます。
ただVRゴーグルなどは、空間内での移動や活動をする際によりリアリティを感じながら楽しむ上で必要です。普通以上にメタバースの世界観に没頭できるため、VR機器の存在が欠かせなくなっています。
NFTの台頭や市場拡大
さらにNFTの台頭や市場の拡大もメタバースを語る上で外せません。メタバースで扱われている土地やゲームアイテムなどは、NFT化することでお金を稼ぐチャンスが出てくるためです。
NFT作品はデジタルデータを複製できないようになっている分、世界でたった1つの品に仕上げられます。いわゆるパクリができないため、高い商品価値でやり取りできる可能性もあるものです。
加えてメタバース内のNFTを取引する際、仮想通貨も使われます。NFT市場が拡大すればメタバースも仮想通貨も今まで以上に注目されるでしょう。
なお個人だけでなく企業もNFTやメタバースを用いたビジネスに乗り出しています。今後はメタバースを舞台にしたビジネスも盛んになるため、高い経済効果も期待できるでしょう。
Facebookの社名変更や本格参入
最後にSNSでおなじみFacebookの社名変更やメタバースへの本格参入も大きな理由です。Facebook社は2021年10月にメタバースに由来する「Meta」に社名変更を行いました。
またマーク・ザッカーバーグ氏は、今後大々的にメタバースへの進出や多くの人々に広げていくことも表明しました。世界トップクラス企業の同社の動きは今やビジネス界にも大きな影響を及ぼしています。
多くの企業がメタバースに参入することで、今後メタバースはますます活気に満ちていくでしょう。なおMetaも、すでに自前のメタバースプラットフォーム「Horizon Workrooms」を展開しています。
【誰でも簡単】メタバースのやり方・始め方を6ステップで解説
メタバースが注目されている中、自分もぜひ始めてみたい方もいますよね。ただ挑戦したい気持ちはあっても、始め方の手順がよく分からないのではないでしょうか。
- メタバースを始めるのに必要なVR機材を揃える
- 国内の仮想通貨取引所に口座を開設
- 仮想通貨(暗号資産)を購入
- Binanceに口座を開設・送金
- 仮想通貨ウォレットMetaMaskの作成・ゲーム通貨の購入
- メタバースプラットフォームでアカウント登録
メタバースを始めるのに必要なVR機材を揃える
メタバースを始める際、まずは必要なVR機材を用意しましょう。実際のところVR機材がなくてもメタバース空間内で操作する上で支障はありませんが、VR機材があればより充実できます。
またパソコンについても、できればゲーミングパソコンのようなハイスペックのものがおすすめです。メタバースで活動する際、パソコンへの負荷も大きくなるため、なるべく高性能のものを用意します。
スマホアプリよりもPCがおすすめ
メタバースはパソコンだけでなくスマホアプリでも体感できるため、パソコンはいらないと感じるでしょう。しかしスマホよりはパソコンの方がおすすめです。
国内の仮想通貨取引所に口座を開設
(コインチェック公式サイトより)
機材の準備が整ったら、次に仮想通貨も用意します。メタバース世界でのお金のやり取りは原則仮想通貨を使うためです。
まずは国内の仮想通貨取引所で口座を開設します。日本国内にはコインチェックやBitFlyerなどがありますが、コインチェックの方が通貨の種類が国内最大級であるためにおすすめです。
加えて最低500円から仮想通貨を買えるため、お小遣いを少しだけ投入する気軽さもあります。取引手数料や入金手数料が掛からない点でも心配はありません。
\ 国内ダウンロード数No.1* /
※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ 期間:2019年1月~2023年12月 データ協力:App Tweak
コインチェックの口座開設方法(タップで閉じます)
Coincheck(コインチェック)の口座開設を解説します。
まずは「コインチェックの公式サイト」に飛び「会員登録」をクリックします。
\ 国内ダウンロード数No.1* /
※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ 期間:2019年1月~2023年12月 データ協力:App Tweak
次に下の画面の赤枠部分を入力します。「メールアドレス」「パスワード」をそれぞれ設定し、「私はロボットではありません」の部分にチェックを入れ「会員登録」を押して進みましょう。
会員登録ボタンを押すと、先ほど入力したメールアドレスにメールが送られてきます。メール内のURLをクリックすると、下記のページに遷移します。
次に本人確認を実施します。全てWEBで完結しますので、そんなに時間はかかりません。
下記の赤枠の「本人確認書類を提出する」をクリック。
クリックすると下記画面に移行します。自身の受信できる電話番号を入力し、電話番号にSMSで送られてくるコードを入力しましょう。
認証コードが受理されれば電話番号登録は完了です。
次にまだ本人確認が終わっていないので、再度「本人確認書類を提出する」をクリックします。
クリックすると先ほどとは違うページに遷移します。次に提出するのは本人確認書類で、アプリを使って申請していきます。
上記の「アプリのQRコードを表示」を選択すればQRが表示されますので、アプリで開き、順次進めていけば登録は終了です。
なお、本人確認書類は下記の書類が該当しますので、必要なものを準備しておいて下さいね。
- 運転免許証
- パスポート・在留カード
- 特別永住者証明書
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード
- 個人番号カード
仮想通貨(暗号資産)を購入
コインチェックなどで口座を開設したら、いよいよ仮想通貨を購入する段階です。まずは日本円を取引所の専用口座に入金します。取引所により入金時に手数料は発生することもある点に注意が必要です。
ボタンを押すと必要な金額分を入力する画面が出てきます。欲しい分を入力して購入ボタンを押せば完了です。なお購入の際も手数料が発生することもあるため、少しだけ残しておくのがコツと言えます。
ウォレットに入金する方法(タップで閉じます)
ここではコインチェックで暗号資産を購入し、取引所からウォレットに入金する方法を解説していきます。
ますはコインチェックのホーム画面を開き「販売所(購入)」をクリックします。
クリックすると販売所(購入)のページに移動します。基本的に取引所で暗号資産を購入する時はこのページに移動するので、覚えておきましょう。
今回はイーサリアム(ETH)を購入するので、「ETH」を選択し「購入する」をクリックします。
これで暗号資産の購入は完了です。次に実際に購入した通過をウォレットに送金していきます。
再度コインチェックのホーム画面を開き、下記画面の青枠の「暗号資産の送金」をクリック。
クリックすると実際に送金する画面に移動します。送金リストに宛先を追加し「送金する」ボタンを押せば完了です。
送金リストの追加については下記の画像を参考にして下さい。新規ラベルには自身が分かりやすいような名前を、新規宛先には先ほど登録したメタマスクのアカウント名をコピペします。
拡張機能のメタマスクを開き、画面上部のアカウント名の部分を貼り付ければ送金先リストの作成は完了です。
これで「送金する」をクリックすれば送金は完了になります。
Binanceに口座を開設・送金
(バイナンス公式サイトより)
仮想通貨を買い終えたら、次に海外の仮想通貨取引所に送金が必要です。海外の取引所も事前に口座を開設しておきましょう。
なお仮想通貨取引所は世界に数百あり、選ぶ際に悩みやすいです。初心者であればバイナンスが良いでしょう。規模は世界最大で、扱う仮想通貨も600種類以上に及びます。日本語対応している点もポイントです。
ちなみに送金の際は手数料が発生することが多いです。全額ではなく手数料の分を差し引いて送るようにします。送金が完了したら、メタバースで必要な仮想通貨と交換しておきましょう。
\ 700以上の仮想通貨と取引が可能 /
仮想通貨ウォレットMetaMaskの作成・ゲーム通貨の購入
(MetaMask公式サイトより)
海外の取引所に送金した後は、仮想通貨用のMetaMaskウォレットも必要です。「ウォレット」はいわば仮想通貨を扱う際の財布のようなもので、メタバースの世界でもウォレットに入れた通貨を使います。
ウォレットができあがったら、先ほど海外取引所で購入した仮想通貨を入れます。まずウォレットのアドレスのコピーが必要です。
コピーした後は取引所のページを開き、バイナンスの場合であれば「現物とフィアット」ページへ移動します。出金ボタンを押し出金額・アドレスネットワークなどを入力すれば送信完了です。
まずはGoogleが提供しているWebブラウザの1つであるChromeを開き、メタマスクの公式HPに移動します。
下記のページに移行したら、赤枠部分の「拡張機能を追加」をクリック。
追加すると、Chromeの右上の画面からメタマスクが開けるようになります。次にメタマスクを選択し「開始(Get Started)」をクリックしましょう。
メタマスクの「開始」をクリックすると、下記画面の「MetaMaskが初めての場合」というページに移動しますので、右側の「ウォレットの作成(Create a Wallet)」をクリックします。
ウォレットの作成をクリックすると、下記のような「MetaMaskの品質向上へのご協力のお願い」というページに進みます。
ここは内容を軽く確認し「同意します(I agree)」をクリックして次に進みます。
同意を選択すると、パスワード設定に移行します。下記画像の「新しいパスワード」の部分にメタマスクで扱うパスワードを自身で考えて設定しましょう。
入力後「パスワードの確認」で同じパスワードを入力し「使用条件を読んで同意しました」にチェックして「作成」をクリックします。
パスワード設定が完了したら、次は「秘密のバックアップフレーズ」の保存・入力を行います。下記画像の赤枠の部分をクリックすると英単語が12種類表示されます。
これらを後で入力する必要があるので、12種類の単語と順番をコピペして保存しておきましょう。保存が完了したら「次へ」をクリックします。
秘密のバックアップフレーズを保存したら、実際にコピーした12種類の英単語を入力していきます。
秘密のバックアップフレーズの入力に成功すると下記のように「おめでとうございます」という画面に移行します。
最後に「全て完了」というボタンを押せば設定完了です。
再度言いますが、メタマスクは「パスワード」と「秘密のバックアップフレーズ」を保存しておく必要がありますので、しっかり保存しておいてくださいね。
メタバースプラットフォームでアカウント登録
MetaMaskへの入金まで終わったら、メタバースのプラットフォームでアカウントも登録します。最初に各プラットフォームの公式ページを開き、プロフィールを作成しましょう。
プロフィール入力に合わせてアバターも作ります。さらにMetaMaskウォレットをゲーム内に接続すれば、メタバース内でお金のやり取りができるようになる流れです。
おすすめのメタバースプラットフォーム6選
メタバースを楽しむ際、プラットフォームへの登録は避けて通れません。ただメタバースに慣れていない場合、おすすめのプラットフォームさえ分かりませんよね。
メタバースでおすすめのプラットフォームを6つご紹介しましょう。
- Cluster(クラスター)
- Sandbox(サンドボックス)
- Decentraland(ディセントラランド)
- Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)
- Everdome(エバードーム)
- Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)
Cluster(クラスター)
(Cluster公式サイトより)
「Cluster(クラスター)」は日本企業が作っているメタバース空間です。主に以下のような特徴・ポイントがあります。
- 日本企業が作っている分、日本人にとってハードルが低い
- パソコンだけでなくスマホでも楽しめる
- アカウントを作るだけですぐ始められる
まず日本の企業「Cluster株式会社」が開発したものであるため、日本人にとってなじみやすいです。言語も日本語になっているため、初心者でも不安にならずに慣れられます。
またパソコンだけでなくスマホでも楽しめる点も魅力的です。家にパソコンがない方でもスマホ1つあれば楽しめるため、出先などでもメタバースにアクセスできます。
加えて公式サイトからインストールし、アカウントを作成するだけで始められる点でも手軽です。メタバース初心者であれば、まず試す価値は十分にあります。
Sandbox(サンドボックス)
(Sandbox公式サイトより)
「Sandbox(サンドボックス)」は、イーサリアムのブロックチェーン上に作られたNFTゲームです。以下のような特徴やポイントがあります。
- イーサリアムブロックチェーンで構築・通貨はSANDで土地LANDも持てる
- マインクラフトの経験があればなじみやすい
- LANDやNFT作品を売買できる
独自通貨SANDを発行しているとともに、「LAND」と呼ばれる土地も持てるのが特徴です。特にLANDでは自分の好きな建物を作れるだけでなく、売買やレンタルを通じてお金も稼げます。
企業もLANDを使ってショップを出店したりイベント会場として活用したりできるため、企業相手のビジネスにもおすすめです。加えてNFTでのキャラクターやアイテムを作って稼ぐこともできます。
ゲーム内はまるで「マインクラフト」のようなやりこみ要素がある点も特徴です。過去にマインクラフトをプレイしたことがある方であれば、非常に楽しめるでしょう。
Decentraland(ディセントラランド)
「Decentraland(ディセントラランド)」は、非営利団体「Decentraland Foundation」が開発・運営しているプラットフォームです。主に以下のような特徴があります。
- 仮想通貨MANAで売買などができる
- アバターの衣服やアイテムさえ取引できる
- NFTコンテンツの価値が下落しない工夫もある
まず同プラットフォームを本格的に楽しむには、仮想通貨MANAが必要です。MANAを使って空間内で土地やアイテムなどを取引できます。
同時にクリエイター機能を使って創作活動に打ち込める点もポイントです。アバター用の衣服やアイテムまで作って販売できるため、色々と楽しみ甲斐があります。
加えて作ったNFTコンテンツが下落しない工夫が行われている点も安心できる要素です。空間自体が経済活動向けということもあるため、スキルを活かした販売やイベントでお金稼ぎしたい方に向いています。
Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)
「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」は、モンスターを育てたり対戦したりして楽しめるプラットフォームです。以下のような特徴があります。
- 「アクシー」と呼ばれるモンスターを育てて戦わせられる
- アクシーや土地の取引でお金を稼げる
- イーサリアムやAXS(アクス)で取引
「アクシー」と呼ばれるモンスターをマーケットプレイスで購入し、戦わせたり冒険に出かけたりしながら育てるのが基本的な遊び方です。日本でいうポケモンのようなものと考えて良いでしょう。
また育てたアクシーや空間内の土地も売買ができるため、強くなったアクシーや自分で開墾した土地を高値で売れます。土地については値段が高いため、アクシー取引などで軍資金を作っておくと良いでしょう。
なお「Axie Infinity」ではイーサリアムやAXS(アクス)を使って取引をします。特にイーサリアムは日本の取引所でも購入できるため、比較的気軽にゲームを始められるでしょう。
Everdome(エバードーム)
(Everdome公式サイトより)
「Everdome(エバードーム)」は火星に作られた宇宙都市を舞台にしているプラットフォームです。以下のような特徴があります。
- 空間内通貨は「DOME(ドーム)」
- 3Dによる臨場感あふれる体験を楽しめる
- 不動産やアイテムの取引だけでなく、マーケティングもできる
まず空間内で使われる通貨は「DOME(ドーム)」です。「DOME」の相場は2022年4月末時点で約3円程度で、今後ゲームの活況化による価格上昇の可能性が十分にあります。
また空間内では臨場感あふれる体験を楽しめる点が魅力です。開発した企業は3Dに関する最先端技術を持っているため、アバターやアイテムなども現実と変わらないように見えます。
加えて不動産やアイテムだけでなく、広告を使ったマーケティングができる点も強みです。企業の経済活動の場になるだけでなく、個人が自分のスキルやアイテムを売るためのビジネスチャンスも作れます。
Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)
「Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)」とは、Meta(旧Facebook)が開発したメタバース空間です。以下のような特徴があります。
- 場所に関係なくバーチャルルームで会議ができる
- VR機材なしでもビデオ通話を使ってバーチャル会議に参加できる
- コミュニケーションや仕事用のワークルームを自由に作れる
まず場所に関係なくバーチャルルームに集まって会議ができる点が特徴です。パソコンやスマホなどのデバイスがあれば、家やカフェにいながらアバターを操作しつつ打ち合わせなどができます。
また最低限ビデオ通話機能付きのデバイスだけあれば使いこなせる点も魅力です。普通のメタバースと異なり、わざわざVR機材を用意する必要がありません。
他にも自分専用のワークルームを自由に作れます。仕事だけでなくプライベートにも使えるとともに、自分が気に入った人たちだけ誘って有意義なひと時を過ごせる点がポイントです。
可能性が豊富!メタバースでできること6つ
今後メタバースを利用していく際、具体的に何ができるのか知っておくと夢が持てますよね。メタバースでは主に以下の6つができます。
アバターを使ったコミュニケーション
まずアバターを使ったコミュニケーションです。メタバース空間では、基本的に自分の分身であるアバターを作って操作します。アバターの作成では、服装・髪型・表情・目の色など決められる点は様々です。
空間内には国内外問わず様々な人々が出歩いています。チャットなどを通じて挨拶したりおしゃべりしたりすることが可能です。特に初心者の場合は、コミュニケーションで操作に慣れておくと良いでしょう。
ゲーム内での冒険
もちろんアバターを使ったゲーム内の冒険もできます。初心者の場合はコミュニケーションに加えて、ゲーム内の世界を歩き回るのも操作に慣れる近道です。
メタバース空間には様々な景色が見られたり建物や土地があったりするため、家にいながらちょっとしたお出かけができます。休日や悪天候の日の暇潰しにもおすすめです。
イベントへの参加
メタバース空間内では日常的に様々なイベントが行われています。著名人や企業によるコンサート・イベント・セミナーも盛んです。エンタメや自己投資の面で存分に楽しめるでしょう。
イベントを通じて充実したひと時を過ごすだけでなく、同じく参加している人と知り合いにもなれます。一方で主催者としてイベントを開催し、人脈作りやお金儲けをするのも1つの手段です。
リモート会議
メタバース空間を使ってリモート会議も開けます。メタバース空間を活用した会議であれば、参加者の表情・ジェスチャーや空気を察したり、参加者の存在を感じたりできる点がメリットです。
加えて服装や場所を気に掛ける必要もなくなるため、ジャージ姿でカフェから参加することもできます。今までのオンラインツール以上にリアリティと自由さの中で会議に顔を出せるでしょう。
ゲーム内で扱われているNFTや土地を購入
メタバースの用途でお金が絡むところはとても気になりますよね。ゲームで扱われているNFTや土地を買える点もメタバースの強みです。
NFTなどを買うにはプラットフォームに対応した仮想通貨が必要になります。ただ強くなったアイテムや資産価値が上がった土地を売れば、結果的にプラスになります。
仮想通貨自体も今は安くても、今後価格が上昇する銘柄が多いです。高くなった時点で売ればコストを回収できるため、合わせておすすめです。
ゲーム内でのNFTの作成・販売
NFTについては売られているものを買うだけでなく、自分で自由に製作することもできます。作ったNFTは複製できないため、世界に1つしかないオリジナルの作品になる仕組みです。
販売してお金に換えることも可能で、買いに来た人の心を掴めれば高値で売れることもあります。NFT作品の販売で億万長者になれることさえ夢ではありません。
メタバースを活用するメリット3つ
メタバースの特徴などとともにメリットを知っておきたい方もいますよね。メタバースが持つ主なメリットは以下の3つです。
時間や場所などに関係なくコミュニケーションを楽しめる
まず時間や場所などに関係なくコミュニケーションが楽しめます。メタバースはプラットフォームをインストールしたパソコンやスマホがあれば、好きなタイミングで体感できるためです。
アバターを使うため、実際の服装がきちんとしていなくても今いる場所が賑やかなカフェでも、問題なく意思疎通できます。加えて様々な人々が参加しているため、暇を潰す相手に恵まれる点でも有益です。
バーチャルの世界で様々なイベントや体験ができる
またバーチャルの世界で様々なイベントや体験ができます。メタバース空間では日常的に様々なイベントが催されているため、興味のあるイベントがあれば気軽に参加しやすいです。
イベントの中で新しく知り合いを作ったり、新しい知見を得たりします。逆に自分が主催者としてイベントを開催することによって、多くの気付きを得たり経験を積んだりすることも可能です。
他にもメタバース内を色々と冒険することで、様々な景色を見て回れます。あらためてメタバースの世界に没入できるでしょう。
ビジネスチャンスや収入源を増やせる
メタバースではビジネスチャンスや収入源も増やせます。空間内にある土地・アイテム・アートなどは全てNFTになるためです。自分で1から作ったものを売ってお金を稼ぐこともできます。
自身の作品が受ければ高値取引のチャンスもあるでしょう。加えてNFTは仮想通貨を使って取引するため、今後価格が上がりそうな仮想通貨であれば将来に向けた資産形成にもなります。
アイデア次第ではNFTを使ったビジネスチャンスも豊富です。広告を出せたり企業が積極参入していたりするメタバースもあるため、今後の取引に繋がる場にもできます。
メタバースが持つデメリット3つ
魅力が豊富なメタバースにもデメリットもいくつかあることは理解しておくべきです。主に以下の3点が挙げられます。
リアルコミュニケーションの機会が減る
まずリアルコミュニケーションの機会が減ります。メタバースではコミュニケーションはできるものの、あくまでもアバターを通じた方法にすぎません。自然と対面で話す機会も少なくなります。
対面で話す能力も落ちるため、実際の会話が弾まなくなりがちです。特に学校や職場など対面での意思疎通が求められる環境に身を置いている方は、メタバースから離れるタイミングも重要になります。
まだまだ敷居が高い
2021年頃から本格的なブームとなったメタバースですが、実際のところまだまだ敷居を高く感じやすいです。メタバースを楽しむには、まず高性能のVR機材やパソコンを揃える必要があります。
加えて空間内で売買をする場合は仮想通貨も欠かせません。ただ高性能の機材はコストが高く、仮想通貨も気軽に買えないイメージもあるため、一歩踏み出せない人も多くいます。
メタバース・NFT・仮想通貨に関する情報が今後一層浸透してくれば、徐々に親しみやすさも感じられるようになるでしょう。
詐欺や依存症のリスクもある
さらにメタバースには詐欺や依存症のリスクもあります。NFTや仮想通貨を使ったビジネスチャンスが豊富にある一方、新手の詐欺が登場するリスクも考えなければいけません。
メタバースやNFTなどを使った儲け話を持ち掛け、個人情報やお金を騙し取るケースもあります。うまい話や怪しそうな人からの連絡などには絶対応じないようにするべきです。
またバーチャル空間でのコミュニケーションに没頭しすぎる場合もあります。メタバースに没頭しすぎて依存症になれば、適切な社会生活にも悪影響が出てくる点も理解しておくと良いでしょう。
メタバースを始める際の注意点5つ
メタバースを始める際、いくつか注意しておきたい点もあります。特に以下の5つはしっかり意識しておくと良いでしょう。
- MetaMaskのパスワードやリカバリーフレーズは絶対秘密に
- 見知らぬ人からのファイルなどには手を出さない
- うまい儲け話に注意する
- 偽物のサイトに注意
- プラットフォームからの公式情報は常にチェックする
MetaMaskのパスワードやリカバリーフレーズは絶対秘密に
まずMetaMaskのパスワードやリカバリーフレーズは絶対に秘密にしておきます。一般的なネットサービスで言うIDとパスワードであるため、何らかのはずみで発覚すると仮想通貨を盗み出されるためです。
またパスワードなどを紛失すると、MetaMask内にある仮想通貨を取り出せなくなります。事実上仮想通貨を紛失することにも繋がるため、保管は厳重かつ自分の分かりやすいところで行うべきです。
見知らぬ人からのファイルなどには手を出さない
またメタバース内で見知らぬ人から受け取ったファイルには絶対に手を出さないようにします。普通のメールと同じく開けた途端に個人情報を盗み出されるリスクがあるためです。
他にもファイルに手を出すことで、コンピューターウイルスに感染したりフィッシング詐欺に遭ったりする場合もあります。メタバースは注目されて間もなく怪しい人も一定数いるため、十分注意すべきです。
うまい儲け話に注意する
メタバースはビジネスチャンスも豊富ですが、一方でうまい儲け話を持って来られることもよくあります。現実世界と同じく、NFTや仮想通貨を使って楽に稼ぐ方法に遭遇しやすいです。
残念ながらうまい儲け話のほとんどは、詐欺か高額のコストが掛かるものと言えます。特に仮想通貨を騙し取られて大きな損失が出るケースもあるため、うまい話に耳を貸さないことも大事です。
偽物のサイトに注意
メタバースを利用する際、必ずプラットフォームの公式サイトを経由します。しかし公式サイトの偽物もあるため、注意が必要です。
偽物サイトでも個人情報を登録するフォームはあります。しかし誤って登録した場合、不正利用や情報漏洩のリスクが高いです。詐欺に引っかかることもあるでしょう。
公式サイトにアクセスする際は、正規のアドレスを確認することが欠かせません。
プラットフォームからの公式情報は常にチェックする
最後にプラットフォームからの公式情報は常にチェックするべきです。特に運営側からの警告は必ず目を通すようにします。
メタバース内でも偽物の土地やNFTアートなどが出回っているケースもあるためです。コミュニケーション関係のトラブルについて注意喚起することもあるでしょう。
警告以外にも新しいサービスやコンテンツのリリース情報にも極力目を配るのがおすすめです。できることが追加されれば、楽しみ方も増えていきます。
まとめ
今回は最近注目度が高まっているメタバースの始め方についてご紹介しました。メタバースは仮想空間でのコミュニケーションや冒険だけでなく、NFTや仮想通貨を使った取引までできます。
現実世界とは別の場所で過ごすだけでなく、お金を稼いだりイベントを立ち上げたりできるため、楽しみ方は豊富です。一方デメリットや注意点もあるため、事前に十分理解しておくと良いでしょう。
メタバースは無料で気軽にできるプラットフォームも多いです。日本人になじみの深いものから始めれば慣れられます。