NFT音楽って何?実際の特徴や作り方について知りたいな。
こんな悩みに答えます。
ブロックチェーンの技術により、デジタルコンテンツに資産性がつく時代になりました。アートや写真にばかり注目が集まっておりますが、音楽作品においても同様に注目が集まっています。
そこで本記事では、NFT音楽の特徴や販売方法について解説していきます。
この記事を読むことで、今後の音楽作品とNFTの関わりについて知ることができますよ。
NFT音楽とは
NFT音楽とは、NFTの技術を駆使して販売される音楽作品のことを指します。
従来であれば車や家などの有形物に価値がつき、写真やアートのデジタル作品においては改竄や複製があることから中々価値がつきづらい状況にありました。
しかしブロックチェーンと呼ばれる技術の進歩により、デジタル作品の複製や改竄が困難となり、デジタルコンテンツにも価値がつくようになったのです。
NFT作品として有名なのはイラストをNFTとした「NFTアート」や「NFTの動画」「NFTの写真」などがあります。
アートや漫画と同様に、音楽作品も同様にコピーが流通することがなく、クリエイターにとっては非常に公平性が確保できる状態になったと言えます。
NFT音楽の3つの特徴
次にNFT市場に音楽が参入したことによって、知っておくべき3つの事柄について解説していきます。
音楽作品を安心して購入できる
1点目は「音楽作品を安心して購入できる」という点です。
音楽作品を購入したい人がいて、買いたい人が購入するという構図は一見どこにでもありそうな形ですが、実際人気のないアーティストの音楽がパクられて売られるなんてこともしばしばあります。
しかしコピーや改竄のできないNFT市場で音楽作品を購入すれば、安心して製作者から音楽を購入することが可能です。
購入側も安心して買うことができますし、売る側も安心して売ることができるのが最大の特徴と言えますね。
音楽作品の転売も可能
2点目は「音楽作品の転売も可能」という点です。
NFT市場では購入した作品をまた他の欲しい人に転売することも可能です。その場合音楽を作成したアーティストにも一定の報酬が貰える仕組みになっています。
音楽を売る側としては、CDを買ってそのCDをメルカリに転売して儲けている人がいた場合、その転売の儲けが貰えないのは悔しいですよね。
そのため、NFT市場ではクリエイターを守るために転売された時に一定の報酬がクリエイターに入るシステムになっています。
購入者にもロイヤリティが発生する
3点目は「購入者にもロイヤリティが発生する」という点です。
こちらはNFTのマーケットプレイスによって異なりますが、一部マーケットプレイスでは音楽作品を購入した人にもロイヤリティが発生する仕組みがあります。
そのため、購入した音楽作品が人気になればなるほど、双方利益が出ることになり、市場がどんどん盛り上がっていくという訳です。
NFTのように唯一性が担保されると、知名度の低いアーティストは自身の音楽作品を世の中に売り出すことができないので、そういったクリエイターを救済するシステムと言えますね。
NFTが音楽業界に与える影響と今後の動向
NFTの特徴について解説しましたが、実際に音楽作品をNFTとして販売することで、音楽業界がどのように変わるのでしょうか?
実際にNFTが音楽業界に与える影響と今後の動向について解説していきます。
NFTが音楽業界に与える影響と課題
現状の状態だと、スマートフォンの普及によって多数の音楽配信サイトが乱立し、ほぼタダで音楽を聞くことができますよね。
昔は好きなアーティストのCDやアルバムが出たらCD屋に並んで買ったり、友達と共有したりしていましたが、インターネットの普及によって実際にCDを買うことは少なくなりました。
アーティストの方も楽曲に値段がつかないと活動していけないので、音楽1つ1つに価値がつき、クリエイターを守ってくれるNFTは、昔のように音楽の価値を取り戻す可能性があると言えます。
しかしNFTはCDやライブのように分かりやすい販売になっていないので、実際にNFTという技術が浸透していない状態です。
そのため、「作品を購入する1つの方法として知ってもらう」という部分が今後の課題になるでしょう。
K-POPでNFTを広める動きが活発化
そんな中K-POPでNFTを広める動きが活発化しています。
例えばTWICEやNiziUなどの人気アーティストを抱えるJYPエンターテインメントは、仮想通貨Upbitを運営していることで有名な韓国企業「Dunamu(ドゥナム)」と昨年提携を結んでいます。
この提携によってNFT関連のコンテンツを販売するプラットフォームを作成し、運用していく方針とのことです。
先ほど言ったようにNFT音楽の認知度はまだ低いので、今後ファンの結局力がNFT音楽の動向を支えると言っても過言ではないでしょう。
日本アーティストがNFT音楽の販売した2つの事例
次に日本におけるNFT音楽の販売事例を2つご紹介します。
小室哲哉氏による楽曲NFT
1つ目は有名アーティストの小室哲哉氏による楽曲NFTです。
2015年に小室氏がGMOインターネットグループのグループソングとして書き下ろした作品「Internet for Everyone」をもとにしたアイテムです。(参考:PRtimes)
元楽曲を6トラックに分けて、1つ30,000円で、日本のNFTマーケットプレイスである「Adam byGMO」でオークション販売されました。
オークションは既に終了しておりますが、2022年の2月時点では下記のように価格が70万以上の値で二次販売されており、限定サウンドに非常に高い値がついていることが分かります。
有名アーティストのNFT音楽を手に入れると、このような価格の高騰が起きるということですね。
AmPm(アムパム)の未公開楽曲
2つ目はAmPm(アムパム)の未公開楽曲です。
AmPm(アムパム)とは、海外で人気の高い2人組の音楽ユニットで、NFTプラットフォームの1つであるOpenseaでオークション販売を行いました。
販売されたNFT作品は未公開楽曲なので、世界に1枚しかない限定作品です。未公開の曲をNFTとして販売した初の事例となります。
このように、NFTを活用することで自身の作品を唯一無二の限定で出すこともできるので、コンテンツの幅が広がったと言えるでしょう。
NFT音楽を購入する手順を5つのステップで解説
次にNFT音楽を購入する手順について解説していきます。
イーサリアム(ETH)取引所のアカウントを作成
まずはイーサリアム(EHT)取引所のアカウントを作成していきましょう。
国内の取引所であればコインチェックがおすすめです。国内で最もシェアが高く、安全にNFT売買を行うことができます。
Coincheck(コインチェック)の公式サイト
\ 国内ダウンロード数No.1* /
※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ 期間:2019年1月~2023年12月 データ協力:App Tweak
次にメールを受信できるアドレスとパスワードを設定します。
入力すると専用のURLが送られてきますので、URLに遷移すると下記の登録ページに移行します。
すると本人確認を登録するために行う必要がありますので「本人確認書類を提出する」をクリックしましょう。
そうすると電話番号認証のページに遷移するので、自身の電話番号を入力し、送られてきた番号をクリック。
認証コードが受理されれば電話番号登録は完了です。
次に再度「本人確認書類を提出する」をクリックします。
すると本人確認書類の提出を求められます。ただ郵送の必要はなく、アプリを使って申請するだけですので非常に簡単です。
上記の画像のように「アプリのQRコードを表示」を選択すればQRが表示されますので、アプリで順次進めていけば登録は終了です。
なお、本人確認書類は下記の書類が該当しますので、必要なものを準備しておいて下さいね。
- 運転免許証
- パスポート・在留カード
- 特別永住者証明書
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード
- 個人番号カード
ウォレットを作成
取引所のアカウントを作ったので、次に暗号資産の資金を管理するウォレットを作成する必要があります。
最も人気のウォレットとしてはメタマスクが挙げられます。GoogleのChromeから拡張機能を入れるだけですので非常に簡単です。
やり方としては、NFTプラットフォームであるOpenSeaを開いて「作成」をクリック。
すると「イーサリアムのウォレットが必要です」と出てきますので、メタマスクを選択してダウンロードしましょう。
メタマスクでなくても問題はありませんが、メタマスクが最も人気且つ簡単ですので、特に理由がない場合はメタマスクで問題ありません。
コインチェックからウォレットに入金
次に実際に仮想通貨の取引所からウォレットに入金していきます。
- イーサリアム(ETH)を持っていない方は購入
- 「暗号資産の送金」から送金リストを設定
- 指定の額を送金する
まずはイーサリアムを持っていない方はETH通過を購入する必要があります。OpenSeaなどのNFT市場はイーサリアムを使って取引するためです。
まずコインチェックのホーム画面を開き「販売所(購入)」をクリック。
クリックすると販売所のページに遷移するので、指定の暗号資産を選択して購入することができます。
ここでは代表的なイーサリアム(ETH)を選択して購入していきます。選択したら下部にある「購入する」をクリックしましょう。
これで暗号資産の購入は完了です。次に実際に購入した通過をウォレットに送金していきます。
コインチェックのホーム画面の「暗号資産の送金」をクリックしましょう。
クリックすると実際に送金する画面に移動します。送金リストに宛先を追加し「送金する」ボタンを押せば完了です。
送金リストの追加については下記の画像を参考にして下さい。新規ラベルには自身が分かりやすいような名前を、新規宛先には先ほど登録したメタマスクのアカウント名をコピペします。
拡張機能のメタマスクを開き、画面上部のアカウント名の部分を貼り付ければ送金先リストの作成は完了です。
これで「送金する」をクリックすれば送金は完了になります。
NFTプラットフォームにログイン
メタマスク(ウォレット)へ入金が完了したら、実際にNFTアートを購入するためにプラットフォームへログインする必要があります。
ここでは代表的なプラットフォームであるOpenSeaにログインしましょう。公式ページにログインし「設定(My Account Setting)」をクリック。
\ 海外最大手のマーケットプレイス /
次にプロファイルを設定します。Bioという項目は無視して、名前とメールアドレスを入力すればOKです。
アドレスを入力すると指定のアドレスにメールが届くので、実際にメールから「VERIFY MY EMAIL」をクリックして開くと、承認されて使えるようになります。
実際にNFT音楽を探して購入
上記の作業が全て完了すれば、実際にプラットフォームでNFT音楽を購入することができるようになります。
さらに詳細な購入方法について知りたい方は「NFTの買い方・購入方法」の記事で解説しておりますので、確認してみてくださいね。
NFT音楽の売り方・販売方法について解説
次にNFT音楽の作り方や販売方法について解説していきます。
NFT音楽の作り方は従来と同じ
NFT音楽の作り方ですが、こちらは従来の作り方と全く変わりません。
音源を作成してNFTプラットフォームにアップデートするだけですので、特別な工程はいらず、今までと同じやり方で問題ないでしょう。
NFT音楽の情報を入力してアップロード
次に作ったNFT作品を実際に出品していきます。代表的なNFTプラットフォームであるOpenSeaを使って解説していきますね。
まずはOpenSeaの公式ページを開いて「作成(Create)」をクリックします。
\ 海外最大手のマーケットプレイス /
そうすると「Create new item(新しいアイテムを作成する)」というページに飛ぶので、自身のアートをドラッグしてアップロードします。
そして名前付けや、必要事項を順次記入していきましょう。
詳細な情報を入力して進んでいくと、下記の画面に進んでいきますので右上の「売る」と書いているボタンを押しましょう。
そうすると価格を固定にするのか、オークション形式にするのかを選択することができますので、自由に設定していきましょう。
全て入力が完了し「Post Your Listing」のボタンを押せば全て完了です。
さらに細かな使い方に関しては「NFTの売り方・販売方法」の記事にて解説しておりますので、確認してみてくださいね。
NFT音楽を購入・販売できるプラットフォーム3選
次にNFT音楽を購入・販売できるプラットフォームを3つご紹介します。
OpenSea(オープンシー)
OpenSeaは海外で人気のNFTマーケットプレイスで、100万人以上に利用されています。
コンテンツのジャンルと出品数が非常に豊富で、当然音楽ジャンルにおいても多くのアーティストの方が出品されています。
先ほど紹介したAmPm(アムパム)もOpenSeaで出品しているので、是非利用してみてはいかがでしょうか。
\ 海外最大手のマーケットプレイス /
Rarible(ラリブル)
2つ目に紹介するのはRarible(ラリブル)です。
Rarible(ラリブル)はマイニング制度という独自の制度があり、NFT作品を取引すると一定のRARIトークンを受け取ることができます。
Rarible(ラリブル)内でトークンを得やすくなるのがメリットですが、その反面取引される作品が高騰する可能性もあるので、上級者向きのプラットフォームと言えますね。
\ 公式サイトはこちら /
Nanakusa(ナナクサ)
最後に紹介するのはNanakusa(ナナクサ)です。
Nanakusaは申請の通った方のみ出品できるシステムなので、作品全体として非常に質の高い作品が揃っているプラットフォームになります。
\ 日本円で購入可能 /
まとめ
NFT音楽に関する記事は以上です。
音楽業界はインターネットの普及によってアーティストが大きく稼ぐことができなくなりましたが、NFT技術が普及すると、作品を作っているアーティストの権利を守ることにも繋がります。